「無痛分娩の予定だったからよかった」私の場合
私は二人目の出産を無痛分娩にしたいと思い、いろんな病院を比較して探しました。
そして無事に臨月を迎え、計画無痛分娩の日程が決定!
結論から言うと、最終的には緊急帝王切開の適応になりました。
この話だけ聞くと

やっぱり無痛分娩って危険なのかな?
と不安に思う方がいるかもしれません。
しかし、私は計画無痛分娩だったからこそ、赤ちゃんを安全に出産できたと思います。
こんな例もあるんだなーと参考になれば嬉しいです。
いよいよ計画無痛分娩の日程が決まった!
妊娠37週の妊婦健診で

赤ちゃんの産まれる準備が整ってきたから、入院する日を決めます!
と医師から説明があり、いよいよ計画無痛分娩の日程が決まりました。
私が通院していたクリニックは医師から日にちを伝えられるパターン!
できれば入院当日はパパに送り届けて欲しかったのですが、平日ど真ん中のため断念。
入院当日。
里帰り出産のため義父に送迎してもらいました!

息子ちゃんのことは心配しないでね。応援してますよー!
と義父は勇気づけてくれました。
無痛分娩の前処置
9時にクリニックへ到着し、病室へ案内されました。
すぐに用意されていた病衣に着替えてスタンバイ!
NSTという赤ちゃんの胎動と心拍数を測定する検査を行いました。
20分程横になって検査を受けていると、数名の助産師さんが走って駆け寄ってきました。

赤ちゃんの心拍が下がっています!ちょっと体を横にしますねー!
横向きになったり、お腹の赤ちゃんの位置を変えたりすると、
赤ちゃんの心拍は元に戻りました。
臍の緒が体に巻き付いたり、赤ちゃんが臍の緒を握りしめたり、その他色々な理由から
一時的に心拍が下がることがあるようです。
念のためNSTは付け続けて、エコー検査も行いました。
特に異常もなく予定通り、背中の麻酔を入れる処置に移ることになりました!
この時は、

こんなこともあるんだなー。無事でよかった!
と、まさか無痛分娩できないとも思わずに、のほほーんと過ごしていました。
背中の麻酔は痛い?痛くない?
分娩室へ歩いて移動し、いよいよ背中の麻酔(硬膜外麻酔)開始!
海老の気持ちで丸くなって、痛みに怯えていましたが、、、

なんだかくすぐったいなー
くらいで終わりました。
麻酔の効きを確かめた後、前処置の「ラミナリア」という子宮口を広げるものを挿入。

ラミナリア入れる時痛いらしいよ〜!
と聞いていたんですが、

麻酔最高!違和感だけで痛みなし!
意外にも、背中の硬膜外麻酔もラミナリアも痛みがなく安心しました。
先生も赤ちゃんの心拍の低下を気にしてくれ、診察してくれましたが異常なし!
念のためNSTは付けたままで、処置後2時間も分娩室で過ごすことに。
見つかった赤ちゃんの異常
分娩室で過ごすこと1時間。

やっぱり心拍下がるねー!
と数名の助産師さんが走って駆け寄ってきました。
数分後には正常な心拍に戻る赤ちゃん。
エコー検査でも特に異常なし。原因が分からないことにモヤモヤ。
医師や助産師さんも丁寧に現状を教えてくれたことに安心はしましたが、
念のためそのまま分娩室で消灯の時間まで過ごすことになりました。
分娩室で過ごす半日
NSTの器械をつけているので体の向きを変えるのも助産師さんに協力してもらいました。
また背中の麻酔は徐々に効果が薄くなっていたので、歩いてトイレに通うことが出来ました。
パパは翌日に出産の立ち会いで来る予定でしたが、

それは心配だよ。何かあるかもしれないから向かうわ!
仕事終わりにすぐ里帰り先の義実家へ来てくれることに!
勤め先から実家までは片道3時間かかるので、早めに近くに来てくれたので安心しました。
ネットやSNSで「胎児 心拍 下がる」と検索したり、
助産師の友達にLINEで相談したりと、TVをみる暇もなくドキドキソワソワしていました。
緊急帝王切開
夜22時、またNSTのアラームが鳴り、モニターを見ると赤ちゃんの心拍が下がっています。
すぐに助産師さんが駆けつけて、観察してくれた後

心配ですよね。夜だけど、先生に診てもらいましょう!
と元気に優しく説明してくれた助産師さん。
とても心細かったので、

惚れてまうやろーーー
と心の中だけで叫んでいました。
もちろん、その日に携わってくれた助産師さんはみなさん優しく温かい人たちばかりでした!
先生がエコー検査をすると、「んーーー」と考え込み、

臍の緒がね首に4周巻いてあるね。僕も初めての事例だよ。

無痛分娩の予定だったのに、申し訳ないけど。
帝王切開に切り替えていいかい?

え、臍の緒4周?
急な出来事にびっくりしすぎて、その時の記憶がありません。
そしてパパにすぐ連絡し、病院へ来てもらうことに!
すでにクリニック近くの義実家に戻ってきていたので、30分くらいで夫も来れることになりました。
やばい子宮口開いてきた!
バタバタと助産師さんたちが来て手術の準備を進めてくれます。
私もまさか手術になると思っていなかったので、コンタクトを外したり、
書類にサインしたり大忙し。
助産師さんが子宮口に入れていたラミナリアも取り除いた時

あれ?もう子宮口8cm開いてます!
陣痛来てませんか?

そういえば、時々腰痛いなって思ってました・・・
そしてすでに少し破水もしており、子宮口も柔らかくお産が順調に進んでいる状態。

これって下から産まれちゃうかもしれないの?え?

手術の準備ができましたよ!手術室へ移動しますよ!
あっという間にバタバタと手術室へ移動。

寒い寒い。そしてめっちゃ痛い!
気づいたら、前回の出産と同じような痛みと寒気!
全身温めてもらいながら、背中の麻酔を追加して遂に手術。
赤ちゃんが無事産まれて来れるのかな?
このまま下から出産にならないかな?
いろんな不安が一気に押し寄せてきて、泣きそうになっていましたが、
助産師さんが常に寄り添って優しく声をかけてくていたので安心しました。
パパ登場
背中の麻酔も効いてくると、陣痛の痛みも軽くなりました。
手術室の扉が開いたので見ると

がんばれー!がんばれー!
と小さい声で応援しているパパがいました。
それまで気丈に振る舞っていましたが、涙腺崩壊。
でも、不安な気持ちから「よし!頑張ろう!」と気持ちを切り替えられました!
無事手術開始
夜の23時頃、手術が開始されました。
麻酔の効果もあり痛みはなく、副作用でよくある吐き気や息苦しさもありませんでした。
赤ちゃんが出てくる時、お腹を強く押された時には少しびっくりしましたが、
無事に赤ちゃんを取り出してくれ、元気に

んぎゃあ!
と泣いてくれたときには、「生きてるー!よかったーー」とほんとうに安心しました。
赤ちゃんの確認も終わり、私の近くまで赤ちゃんを見せてくれた時、
小さくて可愛い姿を見ることが出来て、やっと出産したんだと実感しました。
と同時に呼吸が苦しく感じた後、気づいたら軽く寝ていました。
傷を縫ってくれている途中で寝ていることに気づき、色々今日を振り返っていると、
こんな遅い時間にたくさんのスタッフの方達が集まって、
赤ちゃんを安全に取り出そうとしてくれたことが本当に嬉しくて、
ありがたいなとまた一人でジーンとしていたのが思い出されます。
医療スタッフの方々、本当にありがとうございました!!!!!

まとめ
私の場合は陣痛の痛みを軽くするために無痛分娩を選択しました。
結局は、帝王切開になったので術後の痛みを経験することになったのですが・・・
計画無痛分娩でなければ、赤ちゃんの心拍の異常に気付けなかったかもしれません。
最悪のことを想像すると、今でも身体から力が抜けるような感覚になります。
SNSや友人の出産エピソードを聞いて、命が生まれるって奇跡の連続だなと感じていたのですが、
私も今回の出産を経験して、心からそう思うようになりました。
また、心配性の私を側で励ましてくれたパパや助産師、医師の皆さんに感謝しきれません。
術後も喘息発作や傷の痛みなど色々大変だった事もありました・・・
その経験もまた記録できたらなと考えています。
私の経験が誰かの役にたつと嬉しいです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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